2006年4月、京都の瀟洒な会場「アートステージ567」で始まった「藤井眞吾 コンサート・シリーズ」は、翌年からほぼ毎月開催を続け、2025年9月には200回を迎えることになりました。当初は19世紀のギターのためのオリジナル作品を中心に演奏していましたが、やがて他の楽器のための作品を編曲して取り上げるようになりました。ギター作品を同時代の音楽と並べることで、より広い視野から音楽を味わえると感じたからです。ジュリアーニやソルの隣にシューベルトやシューマンを、タレガの隣にグリーグやグラナドスを、・・・そんな対話を楽しむ時間でした。
2013年からは、演奏した編曲を希望される方にお渡しする企画を始めました。毎月のコンサートの中で自然に生まれてきた編曲は、気がつけば100曲近くになりました。本書に収めた作品は、いずれもその歩みの中から生まれたものです。
この営みは、これからも静かに続いていきます。これらの新しい「ギター音楽」が、皆様の音楽の時間にささやかな喜びや発見をもたらすことを願っております。(藤井眞吾)
収録曲
R. シューマン /
麗しき五月に
F. シューベルト / ワルツ集
夜と夢
W. A. モーツァルト / 春への憧れ
E. グリーグ /
アリエッタ 夜想曲
E.マクダウェル /
野ばらに寄す
E. グラナドス / 悲しみのマハ
悲しみのマハ、第1番 &
第2番
I. アルベニス /
グラナダ カタロニア奇想曲